猫ちゃんが落ち着く場所を作ってあげたい、猫ちゃんのトイレを置いているけどお部屋の雰囲気に馴染まない……そんなお悩みありませんか?
こんにちは。ライターの山田です。
今回は愛猫家の方必見!猫と愛猫家の方のために、ダンボール資材を製造・販売されている「有限会社長井紙工」さんが新しく開発されたキャットハウス&トイレ「CAT CUBE」をご紹介します。飼い主さんも猫ちゃんも大満足間違いなし♪
今回はCAT CUBEの特徴や開発秘話について、代表取締役の長井浩司さんにたっぷりとお伺いしてきました!
おしゃれで画期的なキャットハウス&トイレ
六角形のユニークな形で高級感あふれる木目。実はこれ、ダンボールでできているんです!!
使っている素材は「Woody Rich®️」という長井紙工さんが新しく開発されたダンボール。
木の見た目やあたたかみのある雰囲気がとってもリアルに再現されています。フローリングや無垢の床材にマッチして、おしゃれなお部屋にぴったり♪
デザインは名古屋造形大学の学生さんと共同で開発したそうです!
もちろん単体でも使えますが、連結できるようになっているので複数個でも使用可能。猫ちゃんそれぞれにプライベートな空間を作ってあげられます。
キャットウォークにもなりますよ。特徴的な六角形のハニカムデザインになっているのは連結しやすいという理由もあるからなんです。
トイレの砂も散らばらないようになっているので、お部屋も汚れません。狭いところが大好きな猫ちゃんの心をくすぐります♪
ご自宅にはこのように部品の状態で届きます。とはいっても組み立ては簡単で、楽しみながら完成させることができます!
取扱説明書も付属されていて、YouTubeでも組み立て方(外部リンク)を観ることができますので要チェックです!
撥水、除菌・抗ウイルス仕様で安心!
「トイレだけどダンボール製で大丈夫なの!?」と思われるかもしれませんが、ご安心を。撥水機能が備わっているので、濡れても問題ありません。お掃除もらくらくです♪
除菌・抗ウイルス仕様になっていてSIAA(抗菌製品技術協議会)の認証を取得しているので、衛生面でも安心です!
ダンボールは紙ですが、みなさんが思っている以上に丈夫な素材なんです。2021年の東京オリンピックでは選手村の段ボールベッドも話題になったほど。
「CAT CUBE」も42kgまでの重さに耐えられるようになっているので、とっても丈夫。猫ちゃんが乗っても壊れることはありません♪
猫ちゃんや飼い主さんの反応は?
「CAT CUBE」はクラウドファンディングサービス「Makuake」で先行販売され、すでに多くの方が使われています。
おしゃれで使いやすくユーザーさんの評判も上々で、写真に撮ってSNSにアップされている方もいらっしゃるようです!
長井さんは「値段は若干高いですが、それだけの価値があると多くの方に認めていただいたと思っています」と語ります。
猫ちゃんも喜んでいるようで、中に入ってまったりしたり、上に乗って遊んだり、思い思いに使っているようです♪
CAT CUBEの開発秘話
きっかけはある展示会から
長井紙工さんは1975年に創業され、今の社長である浩司さんは2代目。
もともとは薄墨桜が有名な旧根尾村のご出身ですが、結婚を期に武芸川町に移住され、2018年に社長に就任されました。
はじめにもご紹介したとおり、長井紙工さんはダンボールの梱包資材を造られている会社です。
山県市の水栓バルブメーカーをはじめネット通販事業者や食品、アミューズメント関連など、さまざまな取引先にオーダーメイドのダンボール資材を納められている、いわゆるBtoBのビジネスをされています。
要望に応じた融通が効くきめ細かい対応で経営も順調でした。
そのなかでなぜキャットハウス&トイレの開発に至ったのでしょうか?
きっかけは2019年に水栓バルブメーカーのメンバーといっしょに出た展示会だったそうです。
その時に大手住宅設備メーカーの担当者と出会って、「ダンボールで防災トイレを造りたい」という話をされました。
そこでのプロジェクトメンバーで、木目印刷をされている企業とご縁ができ、「その紙をダンボールとして貼り合わせたら面白いのでは?」と考えつき、試行錯誤の末、高性能ダンボール素材WoodyRichⓇを作りあげられたそうです。
新会社である「Woody Rich株式会社」も設立されました。
Woody Rich®️を活用したい!ダンボールといえば猫
次に長井さんが考えられたのは「Woody Rich®️をどう活用するか?」ということです。
防災トイレはもちろん、見た目が美しく機能性も高く、しかもエコなWoody Rich®️をもっと多くの方に知っていただきたい!という想いが強くなったそうです。
そんな中、新型コロナウイルスの感染が拡大しました。
長井さんも今までとガラリと環境が変わった中で疲弊を感じていたそうです。そのときに癒やしてくれたのがペット。
家族の一員であるペットのために、居心地がいい空間を作ってあげたい!という想いで、最初はワンちゃんの家を作ろうと考えられていたそうです。
しかし、実際に試作品を作ってみたところワンちゃんには嫌がられたそうで断念……。
そこで、「ダンボールといえば猫だろう」ということで、キャットハウス&トイレを作ろうと思われたそうです。
名古屋造形大学の学生さんと連携してデザイン
長井さんは十六銀行と名古屋造形大学に話を持ちかけ、産学連携でCAT CUBEプロジェクトを進めることにしました。
デザインアイディアを学生さんに募り、コンペ形式でプレゼンをしてもらったそうです。
そこで決定したのがハニカム型のデザインでした。1個でもインテリアに馴染み、自由自在に組み合わせていろんな使い方ができるのが決め手だったそうです。
試行錯誤の連続の末ついに完成
これまで取引先の要望でダンボール資材を造られてきた長井紙工さん。今回のような自社商品の開発ははじめてだったそうです。「どういったものをどのように作っていけばいいか。手探り状態でしたね」と長井さんは語ります。
Woody Rich®️は特殊な塗装がしてあるため、うまく機械に通らなかったり、貼り合わせがうまくいかなくてすぐに剥がれてしまったり、さまざまな壁に当たったそうです。4回設計をやり直した末にようやく製品が完成しました。
クラウドファンディングで500%の成果を達成!
製品化されたCAT CUBE。一般販売する前にクラウドファンディングサービス「Makuake」でプロジェクトを立ち上げられました。長井さんは「支援を募るというよりはマーケティングの一貫ですね」とクラウドファンディングを利用された経緯を語ります。
新商品を大々的に売り出しても、それが本当に売れるかどうかは未知数。まずはクラウドファンディングでどこの、誰が商品を欲しがってくれるのか?を知りたかったということです。
キャットハウス&トイレとしては若干高価なお値段ですが、それでもわずか1日で目標の2倍の支援を集めることに成功。最終的に目標に対してなんと500%という支援額になったそうです!!
CAT CUBEを世界に広めていきたい!
クラウドファンディングで大成功を納めたCAT CUBE。今後は一般販売できるように通販サイトを開設し、SNSでの宣伝もしていく予定です。今でもInstagramでおしゃれなCAT CUBEと、その中に入るかわいい猫ちゃんが見られます♪
今後は国内だけでなく、海外にもCAT CUBEを売っていきたいそうです。「特にドイツで売っていきたいですね。動物愛護や環境保護の意識が高く、ペット大国ということもあって、CAT CUBEは合っていると思います。海外に認められれば日本でも認められる。将来的にはCAT CUBEを逆輸入したいですね」と長井さんは目標を語ります。
事務所の壁にはドイツの地図が貼ってあり、それを眺めながら日々ご自身のモチベーションを高められているそうです!
武芸川のいいものを手にとってほしい
世界を目指されている長井さん。
「猫や動物を大切にされている方、インテリアに興味・関心がある方、ものに対してこだわりがある方はぜひCAT CUBEを手にとってほしいです。
当社以外にも武芸川町にはいいものを提供されている企業や人がいらっしゃいます。皆さんが意外と知らないものやこともいっぱいあると思います。ぜひ、武芸川のいいものを手に取っていただきたいですね」と武芸川町への想いを語っていただきました!
最後に
今までなかった商品を創り出し世界を目指す、凄腕ビジネスマンの長井さん。ゴルフが趣味のアクティブで爽やかな雰囲気です!
一方で、会社の経営方針は「アットホーム」で、社員を家族のように大切にする。穏やかなお話ぶりからもそのお人柄が伝わってきます。そして、その思いやりがCAT CUBEにもギュッと詰まっているのだと感じました。
CAT CUBEは近日一般販売予定です。猫ちゃんを飼われている方は、ぜひホームページやInstagram、LINEでチェックしてみてくださいね♪
また、ダンボールは再生利用が可能な、環境にやさしい資源です。梱包時に発泡スチロールの箱や樹脂製の緩衝材をダンボール製のものに置き換えることで、カーボンニュートラルにつながります。
長井紙工さんではSDGsの取り組みにも力を入れられています。環境にやさしく、独創的な商品を武芸川町から全国に、そして世界中に拡げていかれることでしょう!
Information
会社名:有限会社長井紙工
住所: 岐阜県関市武芸川町谷口40番地
会社URL:https://nagai-s.jimdofree.com/
Instagram