こんにちは。ライターの山田です!
2023年11月1日、関市武芸川町谷口(市場地域)に「つるむらさきうどん さと」さんがオープンします♪
武芸川町でつるむらさきうどんが食べられるお店というと「つるや」さんのイメージがあるかもしれません。この「つるや」さんの古民家を活用して、新たにさとさんがオープンするんです!
今回は店主である小椋里美さんにつるむらさきうどんの特徴やお店に対する想いをお聞きしました。
私も谷口の出身でつるやさんには行ったことがありますので、「どう変わったのか?」非常にワクワクしながら「さと」さんにお邪魔しました!
古民家を使った隠れ家的なお店
「つるむらさきうどん さと」さんは大通りから少し入った住宅街の中、「市場公民館」の北側にあります。
岐阜県道59号線と美濃方面からのバイパス道路に看板が設置されていますので、こちらを目印にお越しください!
駐車場は広々!紫色ののれんが目印です。まさに田舎のおじいちゃん・おばあちゃんの家のような雰囲気です♪
お店の隣は製麺所になっていて、毎日小椋さんが麺を打たれます。
今回オープンするにあたって店主である小椋さんと旦那さんがすべて自分たちでお店の改装作業をされました。庭園もこだわりポイントのひとつです!
のれんをくぐって中に入ってみましょう。
内装はこんな感じ!昔なつかしい雰囲気です♪
店内の改装工事もいっさい業者を依頼せず、小椋さんご夫婦で手掛けられました。凄い……。まさに手づくりのお店です♪
「つるや」さん時代には掘りごたつとお座敷席になっていましたが、ご高齢者の方も座りやすいようにと、「つるむらさきうどん さと」さんではすべてテーブル席となりました。
つるむらさきうどん定食をいただきました!
さて、いよいよ気になるお料理の紹介です!
メニューは武芸川町産のつるむらさきうどんを使った「つるむらさきうどん」、ひんやりつめたいのどごしがたまらない「ころうどん」、つるむらさきうどんに天ぷらと手づくりおかず2品、お漬物、ごはんがつく「つるむらさきうどん定食」の3種類。
今回は「つるむらさきうどん定食」をいただきました!
ドリンクメニューもあってビールも飲めますよ♪
この日のおかずは「こもどうふ」に「こんにゃくの甘辛煮」。素朴で、懐かしさを感じる味わいです。たしかにおばあちゃんの手料理はこんな感じだったなぁ……と思いました。
天ぷらはシンプルに塩でいただきます。うどんに入れててんぷらうどんにするのもおすすめですよ♪
ご飯のお米は小椋さんのお父さんが作られたもの。お野菜もお父さんが作られたものと、小椋さんが自ら仕入れられたものを使われているそうです。
そして主役のつるむらさきうどん。緑色の麺がインパクト抜群です!
初代つるやさんのレシピをベースに、小椋さんがアレンジを加えられています。
シンプルでやさしいお味で、麺からはつるむらさきの風味が楽しめます。野菜のエグみは感じられません。
ボリュームもあってお腹も大満足です!
つるむらさきうどんの特徴
武芸川町の特産品であるつるむらさき。おいしいだけじゃなくてミネラルやβカロテン、ビタミンK、食物繊維が豊富に含まれていて栄養も満点です♪
ミネラル
骨を形成するのに必要なカルシウムと、カルシウムが骨に行き渡る作用があるマグネシウムが含まれています。つるむらさきにはほうれんそうの3倍ものカルシウムが含まれているそうです!
βカロテン
抗酸化作用が強く、老化の防止、免疫力を高める、肌を丈夫にする、視力低下の防止などさまざまなうれしい作用があるといわれています♪
ビタミンK
カルシウムの吸収を助けるほか、ビタミンK自体にも骨の中のタンパク質を活性化させ、骨の形成を助ける働きがあるといわれています。
食物繊維
腸の粘膜を守り、腸内環境を整える働きがあります。特に便秘に悩まれている方やダイエットをされている方におすすめ♪
粉末にしたつるむらさきがたっぷりと麺に練り込まれているから、栄養満点です♪
つるむらさきうどん さとの開業ストーリー
店主の小椋さんはもともと郡上市高鷲町の出身で、現在は美濃市に住まわれています。居酒屋チェーンの事務所や自動車販売店で勤務されていたご経歴があり、2023年6月まで子育てをしながらパートで働かれていました。
もともと小椋さんは前身の「つるや」さんで食事をされたことがあり、古民家の雰囲気や素朴な味に惚れ込まれていたそうです。
「雅趣つるや」さんが閉業されると知り、「それじゃあ私が!」と仕事を辞められつるむらさきうどん さとを開業されることを決意されました。
開業準備はすべて自分たちの手で
6月から開業準備がスタート。少しでも資金を抑えるために、内外装工事や厨房の掃除、材料の調達まで、ご夫婦ですべて進められてきました。
「大変だったのは真夏に草むしりや外の作業をしなければならなかったことですね」と苦労話を聞かせてくれました。それでも旦那さん、息子さん、お父さん、お母さんの力を借りながらお店を作り上げてこられたんです!
「テーブルのラグも古民家の雰囲気に合わせて選びました。お庭も雰囲気が出るように造りました」
小椋さんのこだわりが随所に光っています♪
そしていよいよ11月1日にオープン。「とりあえずオープンできてホッとしていますけど、これからが本当のはじまりなので、気合を入れていきたいです!」と抱負を語ってくれました!
しばらくは小椋さんとお母さんが2人でお店を切り盛りされていかれるそうです。
つるむらさきうどんへのこだわり
おばあちゃんっ子だった小椋さん。「ハイカラな料理を出すお店じゃないけど、おばあちゃんの家に来た感覚で、なつかしい味を楽しんで欲しい」という想いをお持ちです。
つるむらさきうどんは毎日小椋さんが手打ちで作られるため、約20食限定。初代「農家レストラン つるや」を経営されていた杉山さんのご親族の方からレシピを学ばれ、それをベースに小椋さん独自の工夫が加えられています。出汁には郡上市白鳥町の「大坪醤油」さんの醤油を採用。あっさりとした中にも深みのある味わいでした♪
つるやの伝統的な味を守りつつも、より皆さんに楽しんでもらえるよう進化させていきたい。そんな小椋さんの想いが感じられました。
おかずも小椋さんのふるさとのお米や野菜、岐阜の素材にこだわった手づくり料理です!
今はつるむらさきうどんがメインですが、今後お店の切り盛りが軌道に乗れば、お客さんの反響を見ながらメニューを増やしていくことも検討されているそうですよ♪
ふらっと寄れるようなお店にしたい
美濃市に住まわれている小椋さん。「開業準備中にも近所の方からお声掛けいただきました。優しくて気さくな人が多く、よそから来た人にも親切にしてくれます」と武芸川町の印象を語ってくれました。
「地元の方にも、観光に来られた方にも、ふらっと寄ってもらえるお店にしたいですね。」いろんな方が集まり、地域の交流の場となるようなお店を目指されています!
ぜひつるむらさきうどんを食べてみてください!
私自身も初代の農家レストラン「つるや」さんと、2代目の「雅趣つるや」さんで食事をしたことがあります。もちろん、両店舗とも非常に美味しく、地元のお店として非常に馴染みがありました。
お店の雰囲気や伝統の味を踏襲しつつも、より磨きがかけられているなぁという印象を受けました!
インタビューの最後、「まだまだ駆け出しですが、一度寄ってみてください!まずは食べてみてください!」と小椋さんは力強く語ってくださいました。
地元の人間として本当にオススメしたいお店です!ぜひ武芸川町の特産品であるつるむらさきがふんだんに使われたつるむらさきうどんを味わってみてください♪
なお、うどんは毎日必要な分だけを小椋さんが手打ちにされています。その日に作ったものをその日のうちに食べてほしいという想いから、作りおきは一切されないということなので、早めに行かないと売り切れてしまうかもしれません!
Information
店名:つるむらさきうどん さと
住所:岐阜県関市武芸川町谷口1223
電話:080-5743-2300
営業時間:11:00から14:00
営業日:火曜日~金曜日(祝日はお休み)
座席:1階13席(テーブル4)
取材日時:2023年10月28日(土)
取材対応者:小椋里美さん(オーナー)
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/sato.tsurumurasakiudon/
※1日約20食程度の限定提供。完売次第営業終了となります。