岐阜県関市随一の花見スポット「寺尾ヶ原千本桜公園」

いらっしゃいませ!地方創生ライターのえさゆうです♪
岐阜県関市随一の花見スポット「寺尾ヶ原千本桜公園」をご紹介します!

毎年4月初旬から中旬(2022年は4月7日頃満開)に満開を迎える寺尾ヶ原千本桜公園の約1000本の桜並木。
全長2kmにわたる見事な「桜のトンネル」は絶景で、「飛騨・美濃さくら33選」に選ばれています。

飛騨・美濃さくら33選とは、 岐阜県が2003年3月岐阜県の桜として観光客及び県民に対して公募し選定したものです。
2003年4月から2005年(平成17年)3月にかけて岐阜県が行ったイベント「花の都ぎふ祭り ~ひだ・みの花紀行~」において花の都ぎふ祭り実行委員会が募集し、桜の有識者により選定されました。
千本桜茶屋の代表「山田真さん」に話を聞きました!
さてさて、今回は、寺尾ヶ原千本桜売店協力会会長であり、千本桜茶屋の代表「山田真さん」にお話を伺いました!
山田真さんは、千本桜茶屋の3代目として10年以上代表を続けていらっしゃいます。
武芸川町の紹介動画「まち肌〜こころ潤うところ〜【岐阜県関市武芸川町】」にも山田さんのインタビューが掲載されていますので、どうぞご覧くださいませ。
山田さんが営む「千本桜茶屋」をご紹介

寺尾ヶ原千本桜公園では、桜シーズン中には、桜並木沿いに「ぼんぼり」が飾られ、飲食物やお土産等を販売する屋台が出店されます。

千本桜茶屋では、揚げたてのフランクフルトや串かつ、おでん等を販売しています。
地元の原料を使った豆腐や、とり肉とお餅のからあげ「とり餅コッコちゃん」も人気商品とのこと。「料理を提供させてもらっている食材も、地元のものを最優先にしている」と山田さん。
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山田真さんは、普段は内装屋を経営されていますが、桜のシーズンは「千本桜茶屋」を切り盛りされています。
「季節営業で、このときだけ働くということになるので、一年中桜のことは考えている」「桜なしでは、春は迎えられない」。山田さんから伺った印象的な言葉でした。

2020年以降は新型コロナウイルスの影響もあり、2021年には通常の5分の1程度の来客数になったそうです。
2022年には6割ほどに回復したそうなので、2023年は通常通りの賑わいになることを願っています。

屋台の営業時間は、9時から21時まで。桜のシーズンは毎日営業されます。
また、屋台には食べ歩きだけでなく、店内飲食が可能なスペースも完備。千本桜茶屋では、店内・店外合わせて100席ほどのスペースがあるとのこと。
シーズン中は、とても多くのお客様が来所される寺尾ヶ原千本桜公園ですが、飲食スペースは、ハイシーズンでも待ち時間が発生することはほとんどないそうです。

屋台の営業開始日は「桜が開花してから」。その後、桜が散ったら閉店されます。2022年では、4月3日に開花し、4月15日に散ったとのことでした。
シーズン中にはライトアップも楽しめます!

また、山田さんのお話によると、15年以上前からは「夜間のライトアップ」も実施しており、とても幻想的な風景が楽しめます。
ライトアップの開催期間も「桜の開花時期に合わせて」ということになりますので、毎年変動されます。
寺尾ヶ原千本桜公園の桜の開花情報はInstagramで発信
千本桜茶屋では、2021年からInstagramを始めて、桜やお店の様子をアップしています。
桜の開花時期は毎年違いますので、寺尾ヶ原千本桜公園の開花情報をゲットしたい方はぜひフォローをしておくと良さそうです♪
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山田真さんに「武芸川町内で、寺尾ヶ原千本桜公園の桜が開花する目安となるものはありますか?」と尋ねると、TOSHIN さくら Hills Golf Clubの桜が咲いたおおよそ10日後に開花するとのことでした。

ただ、寺尾ヶ原千本桜公園は、付近の山を伐採して陽がよく当たるようになったので、これからは開花が早まるかもしれないとのことでした。
毎年の気候によって桜の開花時期は変化すると思いますので、満開をご覧になりたい方は何度も足を運んでいただくと良いのではと思います!
これから取り組んでいきたいことはありますか?
「寺尾ヶ原千本桜公園は、山の中にある桜」「山の両方から桜のトンネルという形で見られるというのは珍しい」。「この風景を誇りに、後世に繋げていけたら」と山田さん。

寺尾ヶ原千本桜公園は「ソメイヨシノ」を植栽しています。寺尾ヶ原千本桜公園に桜を植栽し始めたのは、1952年。ソメイヨシノは、寿命が60年ということもあり、老木が増えているとのことです。
老木は枯れていったり、病気になりやすかったりするそうで、この対策として年に数本ずつ植え替えを行なっています。

植栽には、樹齢2〜3年の木を植え、その後は肥料やりと消毒をしてメンテナンス。10年程度経てば、見られる桜として育つとのことです。
また、寺尾ヶ原千本桜公園内の草刈りはシルバー人材センターが行なっていたり、公園内のゴミ拾いは美谷学園のボランティアの方々が行うなど、多くの方々の協力があって公園の景観が保たれています。
寺尾ヶ原千本桜のはじまり
寺尾ヶ原千本桜公園内には「寺尾ヶ原千本桜物語」と書かれた看板が設置されています。ここに「寺尾ヶ原千本桜のはじまり」を見ることができますので、ご紹介します。

緑濃き山々に囲まれた寺尾の南の入り口には、昔から寺尾坂と呼ばれる非常に急勾配の坂がありました。坂から岐阜方面、寺尾方面へと降りる道が、自動車も通れる道として完成したのは昭和初期のことです。
終戦後の26年11月、この寺尾ヶ原に待望のバス路線が開通。明るい話題に沸く地元民の間に、桜を植えようという気運がいっきに高まります。
桜なら夏には木陰を作り、冬には葉を落とした枝から雪を溶かす日差しが差し込みます。もちろん、春には花衣のトンネル・・・。
そして、折しもサンフランシスコ講和条約締結から半年後の昭和27年3月、平和への願いを込めて、寺尾区民をはじめ当時の東・南武芸村の有志が参加して三百本の苗木を植えました。これが寺尾ヶ原千本桜のはじまりです。
全長2キロメートル、約二千本を誇る桜並木を含むこの一帯は、昭和44年に奥長良川県立自然公園に指定。今では、桜の名所として広く県外まで知られるようになっています。
「寺尾ヶ原千本桜のはじまり」の案内看板は、千本桜茶屋付近にありますので、ぜひ現地でもご覧いただければと思います!
寺尾ヶ原千本桜公園の場所とアクセス方法

寺尾ヶ原千本桜公園は、関市武芸川町の北部(谷口地区)、標高220メートルの寺尾峠と寺尾地区を結ぶ県道沿いにあります。
寺尾ヶ原千本桜公園を特定する住所はありませんので、Googleマップを活用すると便利です。
住所でナビを入れたい方は、寺尾ヶ原千本桜公園の公衆トイレの住所「岐阜県関市武芸川町谷口3207-50」を入れるとアクセスしやすいかと思います。
車でのアクセス

寺尾ヶ原千本桜公園へのアクセスは、断然お車でのアクセスが便利です。
東海北陸自動車道「美濃IC」からは約20分。岐阜駅からは約50分。
無料駐車場は常設で200台完備。シーズン中は臨時駐車場も開放されます。
屋台に近いメインの駐車場は混み合いますが、少し離れた駐車場ならば空きが多いです。
公共交通機関

寺尾ヶ原千本桜公園へは、公共交通機関(バス)を利用することも可能です。
シーズン中には、岐阜バスの臨時停留所「寺尾千本桜」が開設されます。
まち肌的まとめ

長い人では、30年も40年も通い続けると言われる寺尾ヶ原の千本桜。いまでは、武芸川町の代表的な桜スポットになっています。
★「山の中の桜」という全国的にも珍しい立地
★山の両方から桜トンネルをくぐることができること
★全長2kmにわたる桜トンネルを、車に乗った状態で見ることができる
★シーズン中は屋台やライトアップも楽しめる
寺尾ヶ原の千本桜は、本当に素晴らしいスポットなので、ぜひぜひお越しくださいませ!
そして、武芸川町では、3月には「カタクリ」、4月には「桜」と何度も春を楽しめますので、たくさんたくさん足を運んでいただけると嬉しいです♪

帰りに武芸川温泉でひとっ風呂、織田信長とゆかりの深い武芸八幡宮にも訪れたい方は、こちらの記事も併せてご覧くださいませ。


ではでは〜!
Information
スポット名:寺尾ヶ原千本桜公園
住所:関市武芸川町谷口字寺尾
開花時期:毎年4月初旬から4月中旬
取材協力:寺尾ヶ原千本桜売店協力会会長 山田真さん
この記事のお問合せ先:武芸川まちづくり委員会(0575-46-3611)