わたしたち、女子大生3人が紹介します!
こんにちは!
岐阜大学、富樫ゼミ所属のあかり、まちか、このみです!
武芸川のまちづくり委員会の相宮さんに「武芸川民俗資料館」を案内していただきました!
武芸川民俗資料館には、武芸川の昔のくらしに使われていた生活用品や農業の道具などが展示されています。
武芸川民俗資料館は、河川敷にある武芸川スポーツ公園パターゴルフ場の目の前にあるので、ぜひ一緒に来館してみてください。
この日は、武芸川民俗資料館の他にパターゴルフも体験してきました。
別の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください!
武芸川民俗資料館ってどんなところ?
武芸川民俗資料館は、戦前の一般的な家屋を再現したもの。
屋根は「入り母屋式」と呼ばれ、お寺や神社など格式が高いところに多く見られます。
入り母屋式の屋根は風通りがよく、屋根裏を有効に利用できるという利点があります。
武芸川地域では、屋根裏を養蚕の場所として使う家庭が多かったそうです。
この日はとても暑かった(30度超え)のですが、武芸川民俗資料館の中に入るとひんやりと感じました。
これは、武芸川民俗資料館の建物内には戸が多く、玄関と裏口が一直線になっているなど、冷房がない時代の夏を乗り切るための作りになっているためです。
初めて見た「土間」「紙や」「馬屋」
武芸川民俗資料館の玄関を入ってすぐは、大きな土間(庭)です。
土間の天井は天井板ではなく、渡し木と竹で編んだもので天井が作られています。
この日は特別に許可をいただいて、はしごで屋根裏に上ってみました!
”むしろ”が一面にひかれています。窓もなく、想像していたより暗かったです…そしてはしごの汚れで手が真っ黒に(笑)
玄関を入って右手には、「紙や(かみや)」と「馬屋(まや)」があります。
「紙や」とは紙すきをする部屋です。
その昔、武芸川では、農業の副業として「紙すき」が行われており、和紙の一大生産地だったそうです。
一説によると、現在の和紙の一大産地「美濃」よりも大きな生産地だったとか…
こちらは、和紙の原料「楮(こうぞ)」です。楮をほぐして材料を混ぜ、紙をすいてできたものは板において、太陽のもとで乾燥させます。
当時使われていたであろう板には四角い紙の跡が残っていました。
「紙や」の隣が「馬屋」です。昔は、馬を家族の一員のように暮らしていたため、家の外ではなく、家の中で馬を飼っていました。
きっと馬と一緒に生活するには、臭いがきつかったのでしょうが(とんでもない数のハエがいたという証言も・・・)、それよりも大切な存在だったんですね。
玄関の扉ってどうやって開けるの?
そういえば、民俗資料館の玄関は、かがまないと入れない高さでした。
私たちが入ってきたのは「くぐり戸」と呼ばれる、人が出入りする用の障子戸だそうです。
馬が出入りする時には大きい方の戸を開きます。
このような玄関を見たことも触れたこともない私たち3人は、いろんなところを触ったり引っ張ったりしましたが、誰も正解できませんでした><
正解は、「木の留め具を下に下げる」です!
単純なのですが、聞いたことがない仕組みのものだと分からないものですね…
木のみで調節をする先人たちの知恵を感じました〜
奥庭で実際に古民具に触れてみた!
玄関を入って真っ直ぐ奥に行くと「奥庭」があります。
奥庭には、石臼や米つきなど、昔の農業で使われていた道具が置いてあります。
相宮さんの話によると、当時は米つきをするのが子どもの仕事で、子どもの頃はそれをするのがとても楽しかったそうです。
「公園では怒られた記憶があるけど、シーソーに立って乗っている感じで楽しかった(笑)」と相宮さん。
「これが子どものころにあれば喜んでやっただろうね」とわたしたち。
「かまど」もありました。昔は、薪で火を焚いて料理していましたが、家の中に煙が蔓延しないように、煙突を立て「裏口の方から外まで伸ばして煙を逃がす」といった作りになっていました。
靴を脱いで部屋の中に入れます!
靴を脱いで部屋に上がると、それぞれの部屋に冷蔵庫、箪笥、蓄音機、アイロン、手動計算機、学生の持ち物(かばんや帽子など)、足踏みミシンなど、当時の日常を支えたたくさんの道具が展示されています。
道具の中には触ってもいいよというマークがあったり、何に使われていたものかを想像させるクイズ形式の展示になっていたりと、小さい子供たちにも学びの場として使いやすい工夫がされています。
関市内の小学生も見学や体験に訪れるそうですよ!
昔の家のプライベート空間は??
昔の家は、壁がなく、どの部屋も戸で仕切られています。
これは、当時は冠婚葬祭を家で行うことが多く、そういった場合には戸を外して大きな部屋として利用できるようにするためだそうです。
台所とお勝手を区切る戸は、木の戸なのですが真ん中あたりが格子状になっていました。
風通しのためかな?冬は寒くないかな?と思ったのですが、実はこれスライドするんですよね!
格子がお勝手側から閉じられるようになっているんです!
お風呂やトイレってどうなってるの?
縁側に出ると、左手にお風呂がありました。火を起こしてお湯を沸かす、いわゆる五右衛門風呂ですね!
家の中にお風呂がないのが驚きでした!
しかし、まだ家に隣接してるだけマシなのだとか。冬場はとっても寒そうです…
そういえば、トイレがないな〜と思って、相宮さんに聞いたら「これですよ!」と案内されたこの場所。
実は、これがトイレなんです!
便器?のような丸枠を跨ぐ形で2枚の板に乗って用を足すという、現在のトイレ事情からは想像ができない感じでした。
防犯上のためか、換気扇も無かったようで・・・(笑)
納屋には見たこともない古民具がズラリ!
裏口から順路をたどって家を出ると、納屋があります。
納屋には臼と杵、籠、山車の車輪、網かご、戦時中のヘルメットや水筒、まとい(火事のときに火消が屋根に上って振る棒のようなもの)など、たくさんの昔の道具がしまわれていました。
どれもこれも「これは何ですか?」「どう使うのですか?」と聞かなければならないほど、見たことも触れたこともない道具ばかりでした(笑)
でも、きっと当時を知る人が見ると「これこれ〜」な感じで思い出話に花が咲くと思います!
さいごに
今回は初めて「武芸川民俗資料館」を訪れて、当時の武芸川の人たちの生活を学ぶことができました。
自分一人で来ていたら気づかなかったことも、ガイドしてくださった相宮さんの話や、一緒に行った友人との会話の中でたくさん発見することができました。
武芸川民俗資料館は、武芸川周遊の際にぜひ巡っていただきたいスポットです!
武芸川温泉まで車で4分♪
武芸八幡宮まで車で5分♪
皆さんも「武芸川の昔」を体験してみませんか?
武芸川民俗資料館をぜひ訪れてみてください!!
Information
武芸川民俗資料館
HP:https://www.mugegawa.net/施設案内/武芸川民俗資料館/
住所:岐阜県関市武芸川町武芸川町跡部779(パターゴルフ場正面)
TEL:0575-46-1345(パターゴルフ場管理事務所)
営業時間:9時から16時半 年末年始は休み
利用料金:無料
駐車場:武芸川民俗資料館前9台、他スポーツ公園駐車場多数あり