ひと肌

ディープ・パープルから始まったストーリー。少年時代に聴いた父のカセットテープは今でも心に。

今回は武芸川町在住のギタリスト志太郎‐yukitaro-さんのインタビュー記事です。

こんにちは。武芸川まちづくり委員会の北です。2022年はこの記事から。最後まで読んでいただけると嬉しいです(*^^*)

武芸川まちづくり委員会の北です。インスタもだいぶん慣れてきました(笑)

 

雪がちらついた1月上旬、武芸川町在住のギタリスト志太郎‐yukitaro-さんを取材してきました。

取材にあたり場所を提供していただいたのはLIVE CAFE R50さんです。

友だちには教えたくない店!?LIVE CAFE R50に行ってきました(*^^*)岐阜県関市武芸川町のR50を取材しました!R50は音楽好きとオールドミニ好きが集まる隠れたライブカフェです。オーナーの五十川博さんが入れるペルーのオーガニックコーヒーと幹恵さん手作りのスイーツを食べながら、ステキな音楽に耳を傾けてくださいね♪...

志太郎さんとは昔から意外なつながりがありました。その秘密はこのあと(^_-)-☆

 

私が志太郎さんを知ったのは、武芸川まちづくり委員会のスタッフとして関わったライブ「Start Line」でした。

「武芸川にプロのギタリストがいるの!?」という、その時の驚きと興奮を思い出します。300席をソールドアウトにして大成功に終わったライブから2年と少し。この間に新型コロナウィルスが世界を変えてしまいました。

2019年12月15日に武芸川生涯学習センター・ホールで行われたファーストライブ「Start Line」

 

まずは、志太郎さんがギタリストになるまでのお話を伺ってみました。

教員だったお父様が武芸川中学校に赴任したのを機に一家で武芸川町へ来られ、寺尾小学校、武芸川中学校、関高校と進学し、卒業後は沖縄の大学に。

小学生の頃はそんなに活発ではなかったそうですが、Jリーグが流行り始めた頃だったので、サッカーをしたり、野山で遊んだりしていたそうです。

うーん、十分活発だと思いますけどね(笑)

中学校ではバスケ部に所属。生徒会長や応援団長などもやっていたそうです。

やっぱ活発じゃないですか~(笑)

R50にて。ホームということでリラックスしてお話してくださいました。ギターのある風景がやっぱり似合う。

 

Q.ギターを始めるきっかけは何でしたか?それはいつ頃でしたか?

小学校の時、近所のお兄ちゃんがエレキギターを買ったとか、父の同僚に五十川って人がいて、寺尾に演奏しに来たりするんですよ(一同爆笑)。

そういう環境だったのでその頃からギターに興味があったんですよ。

小学生の時にはすでに五十川さん(R50)とつながりがあったんですね!!

1月13日がお誕生日。38歳になる前の日の記念写真ですね(^^)/

実は、中1の終わりにはギターを手にしていたんです。誕生日に両親に買ってもらいました。中学生の時は一人で鳴らしたりしていました。母にちょっと教えてもらったり、先輩とかの家に遊びに行ったりして、教えてもらうわけではないけど「ああ、こういうふうにやるんだな」っていうのを見ていましたね。

武芸川には結構いらっしゃいましたよ、ギターが上手い人。だから見ていろいろ学べたってところですね。

高校時代はまだバンドはやりませんでした。当時流行ってた音楽があんまり好きじゃなかったし、みんなでやるのもあんまり好きじゃなかったんです。

だからバンドはやらずCDに合わせたりして弾いていました。まあそんな感じで高校生活は終わって沖縄に行きました。

Q.沖縄を選んだのはなぜですか?バンド結成からプロになるまでは?

遠くに行きたかったから(笑)というか、我が家の風潮みたいなもので大学になったら一回家を出るみたいな感じでしたね。あと沖縄は昔からロックバンドがいたんですよ、米兵相手の。ハードロックが日本の中では盛んな所で。

中学、高校とずっとギターが好きでギター雑誌をくまなく読んでいたんですけど、雑誌の中でコンテストみたいなのがあってグランプリを獲ったのが沖縄の人だったんですよ。それで漠然と、なんとなく、バンドでもやってみようかなって。

ステージに立つ志太郎さん。観客は米兵さんたちですかね?盛り上がっていますね!

 

あ~ここで初めて「バンドでもやってみようかな」が出ましたね(笑)

最初は大学のサークルでしたね。サークルではオリジナルバンドを組むんですけど、学園祭とか小さいイベントがちょこちょこあったので、そういう時はコピーして遊ぶ。メンバーを入れ替えたりして。

アブリル・ラヴィーンとか、どメタルとか。LUNA SEAとかbuck-tickとかもやってましたね。1日で15ステージくらいやりましたね(笑)

沖縄時代の写真。ライブハウスでバンドメンバーと。

それだけ活動していると、ちょっとずつ声がかかるようになって。CDを出すとか、ツアーに出るとか。そしてある時、とあるライブハウスから声がかかったんです。「今度ギタリストを集めたイベントするから来ないか?」と。

それが本当に初めてでしたね。ギタリストとして初めて声をかけていただいたのは。それが1月の何日かだったんですよ!

1月には何かあるんですね(笑)ギターを買ってもらったりインタビューを受けたり(笑)

そうかもしれませんね(笑)

その頃から今やってるような曲を作るようになりました。昔のロックや70年代、80年代の曲のカバーもするようにしました。アピールにもなりますし。

そのライブハウスは全国から色んな人が来るんです。デーモン閣下とか。そういう人たちが来た時に「今度ディープ・パープルやるから来てよ」とか言われるんです。前もってディープ・パープル得意ですって言っておけば声がかかりますから(笑)

少しずつギタリストとしての仕事、サポートとか、BGM的に何かのバックで演奏するとかそういう仕事をいただくようになってきたりして、だんだん、遊びっぽい感じで「ギター弾いてまーす」っていうのはやめようと思ったんです。

お金をいただいてギターを弾こうと思ったんです。

資格がいる商売じゃないんで聞きに来てくださった方がお金を払う価値があるかっていうことなんでそう言うようにしたんです。

沖縄時代のアーティスト写真。2015年のソロアルバム「First Impression」の頃ですね。

 

Q.武芸川に戻ったのは?

そんな感じでやってたんですが、2018年くらいにこちらに戻りました。

東京や大阪の方が知り合いはいたんですけど一人でいたくないなって。家族のところに戻りたくなったんです(笑)

それと、こっちではミュージシャンの知り合いがいないので逆に一からになるじゃないですか。何もつながりの無い所へ行って「ギタリストです!」って言い張って、どれだけ認めてもらえるか、ちゃんとできるか、っていうのはちょっと面白いかもと思ったんです。

両親はこちらに戻ってきてある程度は安心したんじゃないかと思いますね(笑)

岐阜に戻ってからもサポートメンバーとして活躍。

こちらに戻った後も、サポートメンバーとして全国をまわるなど精力的に活動されていた志太郎さん。「Start Line」の半年前にはR50でもライブを開催。

そのお話はR50さんの記事に載せていますのでよろしければご覧ください(*^^*)

友だちには教えたくない店!?LIVE CAFE R50に行ってきました(*^^*)岐阜県関市武芸川町のR50を取材しました!R50は音楽好きとオールドミニ好きが集まる隠れたライブカフェです。オーナーの五十川博さんが入れるペルーのオーガニックコーヒーと幹恵さん手作りのスイーツを食べながら、ステキな音楽に耳を傾けてくださいね♪...

そして冒頭の2019年末のライブ「Start Line」へと続きます。

ずっとギターをやれたらいいなと思ってたところに、武芸川まちづくり委員会さんから声をかけていただいて「Start Line」をやらせていただきました。

皆さんのご尽力や両親のおかげで300席を満席に出来たなと。箔がついたというか、実績として名乗れるものをいただいたなというのが一番大きいですね。

正直、僕を見てとか僕の名前だけで来てくれるという人ばかりじゃなかったわけで。

人を呼ぶイベントとしては最高の実績でしたね。

これまでに辛かったことはいっぱいあったそうです。逆に嬉しかったことは沖縄でトップクラスの、憧れていたミュージシャンたちに、ギターの音について褒められたことだったそうです。それを聞いて「自分は大丈夫だな。ある程度は出来ているんだな。」と思えたそうです。憧れの方から認められるというのは本当に「よっしゃぁ~!!」って思えますね(笑)

Q.ところで好きなミュージシャンは?

中学、高校の時はB’zにハマっていました。最近また見直したりしているんですけど、結構影響を受けていると思いますね。

規模はゾウとアリくらい違いますけど、プロとして同じ目線でパフォーマンスについて見れるようになったと思います。

あと、ジェフ・ベック

姿勢というか、あの人、子どもみたいな人なんですよ。いまだにギター持ったら中学生みたいにはしゃいで、こんな風にしたらこんな音が出たよ!みたいなね。

もう70歳くらいだと思いますけどその感じがね。70のじいさんがあんだけやってるんだから僕らが落ち着いてる場合じゃないよって。

R50のマスターがそうですよね(笑)

あーそうそう(笑)

ディープ・パープルは、子どもの頃に洋楽を編集した父のカセットテープがあったんで好き勝手に聴いていましたね。

ディープ・パープルはキャッチーなんで、デッデッデー デッデッデデーとか口ずさめるから好きで。

沖縄に「」っていうディープ・パープルをすごくリスペクトしているバンドがあるんですけど、そのメンバーの方に自分がパープルを弾いて褒められたことがめっちゃ嬉しかったですね。本当に、世界でもトップレベルのパープルをやる人たちと一緒にやって褒めてもらえたことが良かったです。

少年時代に聴いていたディープ・パープルのカセットテープがそこにつながっていったんですね!すごいです。

時には昔のことを思い出しながら。

Q.最近はご自分のホームページを作成されて、内容も充実したものになってきてますね。その辺のことをお聞かせください。

「Start Line」後にはいろいろとお話をいただいてたんです。大阪ライブや地方にも呼ばれてたし。でも新型コロナで全部ダメになってしまって。

それでパソコンを買いました。それまでパソコンは持っていなかったんです。お金も無かったし必要性もあまり感じていなかったので。

でもコロナというより、ここ田舎なんで、ここから何か発信するんだったら持ってた方がいいかなと思って。それで勉強を始めて。

オンライン系だとか自分で作る系とかですね。もともと録音はバンドでやっていたので知識はありました。ライブはしばらく出来ないだろうから配信でもやる?って。

2020年11月には初めて配信ライブ「Start Line2020」をやりました。でも映像関係の知識が無いからやっぱり知識いるなぁと思いました。映像はスゲー大事じゃんって思いますね。

その配信ライブの時に、もうちょっとこうしたら良かったなとか事前に仕込んでおけば良かったなぁっていうのがあって。

2021年になってその方向でパソコンの知識を深めつつ…でもまだこれ出来ないなぁって(笑)去年そんな感じで思う所があったんで、それらを克服したライブをもう一回やろうかなと思ったわけです。それが来月やる配信ライブですね。

Q.来月の配信ライブ「close to you (クロース トゥ ユー)」についてお聞かせください。

2月6日(日)に無観客配信ライブを行います!

前回は人数限定でお客さんも入れましたが今回は配信のみです。前回と違うのはカメラの台数を4台から7台に増やしたところとメンバーも少し入れ替わっていますね。

撮影は4Kで行ってあとで編集して残します。

実はそのメンバーの一人が沖縄にいた20代の頃の知り合いなんですけど今回初めて一緒にやることになりました。たまたまTwitterで再会してオンラインセッションしましたね(笑)

先日はリハーサルで1日取って、音合わせは6時間しました。

前回より確実にレベルアップしてますから、きっといい感じのライブになると思います!演奏するのは10曲で、各楽器のソロコーナーもあります。公演的には2時間弱になりますね。

2022年2月6日に行われる配信ライブのチラシです。志太郎さんが自作されたそうですよ!
パブリックビューイングなどの情報はこちらをご覧ください!(注:変更の可能性もあります。)

 

Q.何かアピールしておきたいことはありますか?

そうですね。「配信?」って思う人も中にはいると思うんですけど、今はこれしかできないんで。

町内をまわっているといまだに声をかけられるんですよ。「もうやらないの?」って。

「あ~僕やってます。」って言うんだけどネットとか見ない人からするとやってないのも同然で。でもYouTubeとかはみんなそこそこ見ているじゃないですか。

おじいちゃんおばあちゃんとかでも、ちょっとお孫さんとかに教えてもらえば見ることができますよね。

なので「やってますよ!」っていうのをこの取材を通して皆さんに伝わればいいなぁと思いますね。気にしてくださっている方にはご報告も兼ねて。一緒になって楽しんでいただければなぁと思います。

実は当日パブリックビューイングもやろうと思っていて。こちらR50」で。

まぁ世間の状況にもよりますけど。11日は「せきてらす」でやります。

それは僕も参加して一緒に見るんですよ。面白いでしょ(笑)

Q.音楽を続けていける原動力、ブレないものは何かをお聞かせください。

さっきも、ジェフ・ベックのとこで言いましたけど、今でも楽しいって思えるからですね

演奏することもそうですけど、先日のリハーサルでバンドの練習をして、いろんな人と同時に大きな音を出すということを本当に久しぶりにしたんですけど楽しかったです。めっちゃ楽しい!って思いました(笑)

とにかく楽しい新たな発見が今でもあるんですよ

そういうのが原動力になってます。

わくわくします。ギターを見るとわくわくします(爆笑)

わくわくします!のくだりは本当に楽しそうにお話いただきました(^O^)/

 

「曲作りには景色、情景、心情、叙情、叙景などを感じたほうがいいと思っています。本を読んだりしてクリエイティブな刺激をもらっています。」と語る志太郎さん。

 

Q.では最後にメッセージをお願いします。

もうずっと言ってるんですけど、ギタリストって職業でも何でもないみたいなところがあると思われるんですが、ちょっとでも皆さんに恩返しができるような、ちょっとでも皆さんの鼻が高くなるような活動、活躍ができるようになればと思ってます

有名になりたいと思ってやっているわけじゃないんですけど、続けられたらいいなぁと思います。続けるためにはある程度稼がないとならないし。

ずっとギターのことだけで生きていきたいだけで、めちゃ稼ぎたいとか、めちゃ有名になりたいというよりは、生きていけるだけのことをするために前に進まないといけない。

そんな中で思うのは「Start Line」に来ていただいた皆さんが誇りに思ってくださるようなギタリストになれたらいいなぁと。それでしか恩返しができないので。

ありがとうございました!

こらからも志太郎さんの活躍をずーっと見続けて行きたいと思います!!

おわりに

この取材で志太郎さんという「人」について、いろいろ知ることができました。演奏を見ているだけでは分からなかった「熱い気持ち」やまわりの人への「感謝の気持ち」など。

歌は歌わないのですか?と聞いた時に「ボーカリストの苦労を知っているから、一朝一夕で出来るもんじゃないっていうのをわかっているから、簡単にはできないですね。」という答えが返って来ました。

そんな、プロフェッショナルというかストイックな面に驚かされたりもしました。

インタビューが実現して良かったです。

志太郎さん、配信ライブの準備などでお忙しいところ取材を受けて下さりありがとうございました。R50さんにも、お休みのところ快く場所を提供して下さったことに感謝申し上げます。

 

インタビュー記事の中に「せきてらす」でのパブリックビューイングについての記載がありますが変更になっております。

「せきてらす」でのパブリックビューイング延期について

岐阜県に1月21日(金)から2月13日(日)まで「まん延防止等重点措置」が適用されることを受け、2月11日(金祝)に予定していた「せきてらす」でのパブリックビューイングは延期となりました。

R50でのパブリックビューイングは予定通り開催いたします。

最新情報につきましては志太郎さんの公式サイトなどでご確認ください。

志太郎さんの情報がまとめて見られる公式サイトはこちら↓

 

R50の記事もご覧くださいね(*^^*) リンクはこちら↓

友だちには教えたくない店!?LIVE CAFE R50に行ってきました(*^^*)岐阜県関市武芸川町のR50を取材しました!R50は音楽好きとオールドミニ好きが集まる隠れたライブカフェです。オーナーの五十川博さんが入れるペルーのオーガニックコーヒーと幹恵さん手作りのスイーツを食べながら、ステキな音楽に耳を傾けてくださいね♪...