みなみ農園さんを取材しました!
いらっしゃいませ!地方創生ライターえさゆうです♪
先日、道の駅むげ川へ行ったのですが、そのときに販売されていた「椎茸」と「やさしいポップ」が目に留まりまして。
早速購入して食べてみたのですが、わたくし「プリップリの椎茸」に惚れ込んでしまい、売店のお姉さまに「ぜひ、生産者さんを紹介してもらえませんか?」と依頼したわけです。
その後、みなみ農園さんにお電話して、はじめましての取材依頼にも関わらず爽やかな対応をしてくださいまして、
2024年4月1日。武芸川町は小知野の「みなみ農園」さんを取材してきました!
出迎えてくれたのは、南佑輔(みなみゆうすけ)さん。
道の駅むげ川の売店のお姉さま方から「さわやかなお兄さん」と聞いていたのですが、本当にそうでした♪
みなみ農園は、佑輔さんと佑輔さんの奥様、奥様のお母様の3名で切り盛りされています。
南さんが椎茸農家になったきっかけ
南さんは、愛知県名古屋市生まれ。不動産アセットマネジメント事業を行う会社で3年間勤めたのち、愛知県大府市の「げんきの郷」に15年勤めました。
げんきの郷に転職した理由は「農業に携わりたいから」でした。しかし、実際の業務は「パン職人」だったそうです。
長年勤める中で「農業に携わる」という当初の転職理由を忘れてしまうこともあったそうですが、名古屋市の「清流の国ぎふ移住センター」に相談に行くなどしていたところ、知人からとある話がもちかけられます。
「岐阜県で菌床椎茸の施設を引き継ぐ人を探している。南さん、一度見に来ませんか?」と声がかかったそうです。
その施設の場所は、岐阜県武芸川町小知野地区。関市天然記念物「多羅葉」に向かう林道の入り口付近にあります。
施設を見に行った際、奥様が「椎茸いいじゃない!」と前向きだったこともあり椎茸栽培に家族でチャレンジすることになりました。
2023年4月から椎茸栽培をスタートした南さんご家族。
その数ヶ月前に、奥様とお母様が「とても良い家を岐阜県富加町に見つけた!」ということで家族で移住をしています。
南さんご家族は富加町にお住まいで、椎茸施設のある武芸川町に通っています。
南さんご家族の場合、都会から田舎への移住になりますが「自然が豊かな場所でのびのびと暮らしたい」という考えが家族で一致していたそうです。
移住や椎茸栽培に関して「とくに奥様が乗り気で引っ張っていってもらった」と佑輔さんは話しました。
みなみ農園の年間スケジュール
みなみ農園は、菌床ブロックを仕入れて菌床椎茸を栽培しています。
おおよその年間スケジュールは、下記の通りです。
4月 | 菌床ブロックの仕入れ |
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5月〜9月 | 培養期間 |
10月〜3月 | 発生・収穫・出荷 |
このうち、5月〜9月には仕事が落ち着く(オフシーズン)ので、道の駅むげ川のパン工房で働いたり(パン職人として15年修行した腕前が活きています)、小瀬鵜飼の船頭として働いている(現在修行中)そうです!
地元にしっかり溶け込んでいる南さん。これからのご活躍が楽しみです♪
4月 菌床ブロックの仕入れ
みなみ農園では、菌床センターから菌床ブロックを仕入れます。
菌床ブロックは、広葉樹を粉砕したものに、栄養体(米ぬかや麦ぬか、水など)を加え、成形したもの(菌床)に椎茸菌を植え付けたものです。
いろいろな菌種があるそうですが、みなみ農園では「半年ぐらい培養して、長期的に安定して収穫できる菌種」を採用しているとのこと。
栽培数は、2023年に4,800ブロック。2024年は7,000ブロック。施設の栽培規模的には、10,000ブロック栽培可能だそうですが、今後どれくらいの規模で栽培していくかは調整していくようです。
5月〜9月
菌床ブロックを仕入れた後は、気温を22度前後に調整した部屋で、一定の培養期間を経ます。南さんが栽培する菌種では、おおよそ半年間培養します。
この培養期間が、すごく大事とのこと。椎茸菌が元気に増殖していくかが、大きさや味に直結するそうです!
最近の菌床ブロックは、仕入れてすぐに発生するもの、2〜3ヶ月で発生するもの、半年間で発生するものなど、様々な種類があるとのこと。
各農家さんは、自分の出荷スケジュールに合わせて、様々な種菌を組み合わせています。
10月〜3月
早いものでは9月ごろから発生が始まるそうですが、おおよそ半年間は収穫が可能とのこと。椎茸の発生を促すためには、5%程度の光が当たり、気温は15度程度、湿度は80%を下回らないように管理するそうです。
南さんは「椎茸栽培は、水・温度・湿度の管理がとても重要」と話しました。そして発生した椎茸は、収穫適期を逃さないように収穫することが大切だと。
収穫が終わった菌床は、休養させます。散水と保温を行い、20日ほど休養させた後、浸水をして(刺激で椎茸が発生するそう)再度椎茸を発生させます。
1つのブロックで数回の発生が可能です。
みなみ農園の椎茸の特長
椎茸栽培には「水」がとても重要ですが、みなみ農園では「山のふもとから汲み上げた天然水」を使用しているとのこと。
水質検査を行ったところ「飲めるほどのいいお水」だったそうです。
天然水なので、水道代を気にせずに「最高の水をふんだんに使用できる」ことが、良質な椎茸を生み出しています。
さらに、南さんが管理する施設は「山の入り口」に面しているため、自然が豊富。とても気持ちの良い環境で椎茸たちは育っています♪
プリップリのみなみ農園の椎茸をぜひ食べてみてくださいね!
みなみ農園の椎茸が買える場所
みなみ農園の椎茸は、下記の販売所に出荷しています(2024年4月現在)。
ただし、その日の出荷量に応じて変動があるそうなので、事前の問い合わせがおすすめです。
道の駅むげ川(岐阜県関市武芸川町跡部1810)
http://www.mugegawa.com/
道の駅半布里の郷とみか(岐阜県加茂郡富加町羽生2174-1)
http://hanyuri.com/
ふる里農園美の関(岐阜県関市大杉567-10)
http://minoseki.co.jp/
ぎふ清流里山公園(岐阜県美濃加茂市山之上町2292-1)
https://satoyama-park.gifu.jp/
グリーンセンター1号館(岐阜県美濃加茂市太田町1891-1)
https://www.ja-megumino.or.jp/store/20120426134325.html
バロー緑ヶ丘店、関ひがし店
南さんが武芸川町で好きなところ
「武芸川温泉」と即答されました。独身のときだったら、朝から晩まで入り浸っているだろう(笑)とのことでした!
飲食店では「東呉」がとても美味しいので、よく行かれるそうです♪
そして、何といっても「道の駅むげ川」。ご自身の椎茸を出荷する場所ですし、オフシーズンにはパン工房で働いていますし、ソフトクリームが美味しいしとのことでした♪
みなみ農園の椎茸を食べに行こう!
みなみ農園の椎茸は、遠目にもわかる「美味しいオーラ」を放っているので、売り場にあったらすぐにわかると思います♪
豊かな自然環境と山の天然水で育った「プリップリの椎茸」をぜひ食べてみてくださいね!
ではでは〜♪
Information
名称:みなみ農園
取材対応者:南佑輔さま
住所:岐阜県関市武芸川町小知野551-1
URL:https://www.instagram.com/minaminouen2023
訪問日:2024年4月1日(月)