姉妹で営む和カフェ森の茶や
こんにちは!
関市在住、現役大学生ライターの末松晃樹(すえまつこうき)です!
関市武芸川町の和カフェと料理教室 森の茶やを取材させていただきました!
早速ですが、見てください!この笑顔の素敵なお二人。(あまりにも素敵な笑顔だったので、ピンク文字にしてしまいましたー!)
実はこのお二方、姉妹なんです!
左が妹の古川佳子さんで右が姉の森範子さん。
お二方ともとってもいい方で、取材中も笑顔の絶えないお二人でした!
そんな笑顔がステキなお二人が営む森の茶や。
2019年5月1日からこのお店を始めたそうなのですが、
お店を始める予定の日が、たまたま元号が令和になった日と重なったそうです!
森の茶やは、管理栄養士の姉の範子さんと、日本茶の知識がとっても豊富な妹の佳子さんの経験を活かして、
抹茶、煎茶を味わい、ホッと一息つける居場所をつくりたい。
そして、金継ぎの食器で日本茶を味わってほしい。
という思いから始まりました。
金継ぎとは、割れや欠け、ヒビなどの陶磁器の破損部分を漆によって接着し、金などの金属粉で装飾して仕上げる修復技法。金繕い(きんつくろい)とも言う。
金継ぎは、一説では、安土桃山時代に茶の湯文化の中で茶器を修理する技術が、芸術まで昇華されたものだと言われているそうです。
森の茶やでは、ご希望のお客様には「金継ぎ食器」で提供することもできるようです!新たな息吹が吹き込まれた器で、最高のお茶を飲んでみてくださいね♪
「森の茶や」の由来
「森の茶や」という名前の由来は、お店が木々に囲まれているということと、範子さんの姓が森ということから「森の茶や 」になりました。
ところで、茶やの「や」は、なぜひらがななのか?とお聞きしたところ、やわらかいイメージを出すためだそうです。
確かに…この記事を書く際にも予測変換に「屋」が出てくるのですが、「や」の方がより柔らかく、二人の人柄の良さも相まってとてもやさしさが伝わってきます。
ゆったりとした空間で自分のためのお茶を
食材、お料理のこだわり
姉の範子さんはこのお店を始められる前は、病院に管理栄養士として勤められていたということから、食材、料理にいろんなこだわりがあるんです。
「食生活、味付けを少し変えるだけで病気を防げるし、治せるのに… 」 ということで、ランチでは野菜が豊富に使用されています。
特に冬季のキーマカレーセットと豚汁セット、夏季の冷やしポトフ風おでんには、1日の健康な人の野菜摂取量の2/3量(250g/350g)の野菜が入っているんです!
野菜は、地元武芸川町産を中心に関市内の材料を使っており、塩分も少なめにしています。
メニューの煎茶盆に生チョコがあるのですが、この生チョコもローカロリーで日本茶に合うように試行錯誤されて開発されました。
チョコとお茶を一緒に食べたことが無いのでどんな感じなのかわかりませんでしたが、実際に味わってみると、めちゃめちゃ合うんです!
チョコの味が強すぎず、お茶の香りがしっかりと感じられました!
お店の空間等のこだわり
駐車場からお店を見てみると、お店が見えないほどのたくさんの木々が。
植物がたくさん植えられているお庭を店内から一望でき、四季を感じることができます。
森の茶やに来られるお客様には「お庭を見ながらお茶を飲んでほしい」とのこと。天気が良い日にはテラス席でお茶を飲んでみても良さそうですね!
森の茶やでは「お客さんの心の癒しとなり、自分だけのための時間を過ごしてほしい」という思いがあり、店内の奥は和室で畳が敷かれてるのですが…
若い男性客が来店された時は、「ここで寝てもいいですか?」といわれその後、畳に寝そべってくつろいでいたそうです。(笑)
それほど落ち着く空間ということですね… 僕も取材に行かせていただいたときは、まるでおばあちゃん家のような落ち着く雰囲気でとってもホームな感じがしました。
そんなゆったりした空間を求めて来店されるお客様が多いそうなのですが、来店されるお客様は40~70代の女性の方が多く、その中でも常連さんが多いそうで、お料理のおいしさはもちろん、この空間と店主のお二方の人の良さこそが常連さんに愛される理由なんだな~と強く感じました。
こだわりの空間でお茶を愉しむ
そんな空間でこそ楽しみたいお茶ですが、煎茶はお湯を入れる回数で味、香りが変わるんです。
一回目にお湯を入れたものを一煎、二回目のお茶を二煎、3回目のお湯を三煎といいます。一煎目はお茶の渋みを感じるのですが、二煎目三煎とだんだん味が変化していき、まろやかでよりやさしい味わいとなります。
普段、自宅で飲む場合は、一煎目から三煎目まで飲み比べをすることはあまりないですが、このお店に来た際には、「自分のためだけのお茶」そして、「自分のためだけの空間」を楽しめるんです。
平安時代から伝わる”めでたいお茶”
また、福茶というお茶があるのですが、もともとは元日など、新春を迎えるにあたって飲む、めでたいお茶なんです。
中身には茶葉以外にも梅干し、大豆、勝ち栗、結び昆布が入っています、これを急須に入れてお湯を注ぐのですが、煎茶と同じように、一回目、二回目、三回目とお茶の風味や味わいが変わるんです。
最初は、大豆の香ばしいかおりが強いのですが、二回目、三回目と全体的に味がに変化が出て、とてもやさしい味になっていきます。お茶を注ぎ終えたら、中身は食べることができるんです。
福茶(大福茶)は古くから行われている儀礼で、その起源として、平安時代、村上天皇の頃、疫病の流行を憐れんだ空也上人は十一面観音像を彫り、人力車に載せて京の町を曳いて回った。その観音の供え物としていた茶を飲んだ多くの病人が快復したという。(諸説あり)
季節によって変わるメニュー
まず抹茶と煎茶は夏には冷たいもの、冬には熱いものを提供しています。
ランチでは夏季は夏野菜を丸ごと使い、味付けした「ポトフ風冷やしおでん盆」、冬季には冬野菜をたっぷり入れた「豚汁盆」を提供しています。
豚汁盆は非常に人気だそうで、「この味はやみつきになるね」と笑顔でコメントされたお客様もいらっしゃったそうです!
取材では豚汁もいただいたのですが、お世辞抜きで今まで食べた豚汁で一番おいしかったんです!冗談抜きでです!
野菜がとっても柔らかく、七味がかかっており、とても風味が聞いているのですが、唐辛子の刺激は強くなく、とってもマイルドなんです。とにかくおいしい豚汁でした。
カフェとしてだけでなく、料理教室も行われている森の茶や。
料理教室では病気にならない食事(アクティブシニアが要介護にならないような健康食)や病態(腎臓病、高血圧など)が重症化しないための予防食、バランスの取れた内容で旬の食材、畑で作っている食材を利用したメニューで開催しています。
男の料理教室
「男の料理教室」というのも開催されているのですが、一人でご飯を作れない男性が多いということでアクティブシニアの方の要介護予防も含めた「一人で自立の男」を目指して料理を学びます。
作る料理は、1プレートだったり、どんぶりだったりと非常に簡単で生活に取り入れやすい料理を作ります。
「料理教室の参加者の方々には、ただ作り方を学ぶだけでなく、帰った後に家族に教えて家族みんなが健康になってほしい」という思いで料理教室を開かれているそうです。
どちらも多くの方が参加されており、リピーターの方が多いそうです。
この料理教室をきっかけに「生活が変わった」という嬉しい感想をいただくことがお二人のやりがいに繋がっているそうです☆
最後に、範子さんと佳子さんにインタビュー
Q.これから森の茶やとしてどうなっていきたいですか?
森さん:食の大切さや安心安全な食にこだわり抜いたメニューにしていきたいですし、料理教室を通して食の大切さ、料理の楽しさ、健康な身体づくというものを伝えていきたいです。
古川さん:日本茶のすばらしさを知ってもらいたいです。そして、サロンとしての高齢者の居場所づくり、通いの場を提供していきたいです。
Q.森さん、古川さんの武芸川の好きなスポットは?
①春の道の駅むげ川からみた対岸の桜並木
②一色カタクリの里、寺尾ヶ原千本桜公園
③ライブリーMさん
だそうです!
これから春が来るので、みなさんも道の駅むげ川、寺尾ヶ原千本桜公園に桜を見に行ってみてはいかがでしょうか!
お花見の前にライブリーMさんでパンを購入してお花見なんてのもいいかもです!!!
最後にまち肌屋をご覧になっているお客様にひとこと!!!
ぜひ、日本茶(抹茶・煎茶)、金継ぎに興味がある方は飲みに来ていただき、四季を見てください。料理教室に参加して楽しい時間を過ごし、食の大切さを知ってください。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回取材させていただいた森の茶やさんですが、お二人がとってもいい方でしたし、お料理、お茶もとてもおいしかったです!
管理栄養士の森さんと、日本茶に詳しい古川さんのお互いの経験、強みが非常に生かされているお店だと感じました。自分も定期的に通いたいです!
あらためてありがとうございました!
Information
店名:和カフェと料理教室 森の茶や
HP:https://www.morinochaya1953.com/
住所:岐阜県関市武芸川町跡部1071
電話番号:0575-46-3922
営業内容:和カフェ…金・土・日《9 : 0 0 ~1 7 : 0 0 》
モーニング 9:00 ~ 11:00 / ランチ 11:00 ~ 15:00
森の茶やサロン…木 料理教室…火・水
席 数 :18席
駐車場:7台